第5教室:『ナナ』(エミール・ゾラ)『椅子直しの女』学習済み

エミール・ゾラの『ナナ』を読みながらフランス語学習をする日記です.よろしくお願いします.

椅子直しの女(59)(モーパッサン短編集より)


椅子直しの女(59)
LA REMPAILLEUSE


———————————【59】——————————————

 On  me  fit  asseoir; on  m' offrit  un  kirch,  que
j' acceptai; et  je  commençai  mon  discours  d' une
voix  émue,   persuadé  qu' ils  allaient  pleurer.


..———————————(訳)——————————————
 
    私は座席をすすめられました;キルシュも出してく
れたので、それをいただきました.それから私は感極ま
る声で(例のお金の)話をしました.この人たちは泣き出
すことだろうと確信してのことでした.


  
———————————〘語句〙——————————————
          
fit (3単単純過去) <faire (使役動詞)
     <faire  + 不定詞 + 不定詞の主語>  が基本形
      不定詞の主語が代名詞のときは直接目的補語形
      にしてfaire の前に置く.なのでon me fit asseoir 
      は「私は座らされた」なのですが、ここでは
      命令ではなく「座席をどうぞと勧められた」    
kirch:キルシュ、チェリーブランデー(語源はドイツ語)
      定訳は「桜桃酒」桜と桃の酒?分かりにくいので
      検索したら、また楽天市場がでてきてタンネン
      ドイツキルシュ60度9262円.意味をしらべ
      たいだけなのに、飲みません.ひっくり返ってし
      まうでしょ.60度の酒なんて!    
persuadé que ~:~を確信して
      一般に:être persuadé de ~:~を確信している
            :être persuadé que + 直説法~であることを
       確信している