第5教室:『ナナ』(エミール・ゾラ)『椅子直しの女』学習済み

エミール・ゾラの『ナナ』を読みながらフランス語学習をする日記です.よろしくお願いします.

椅子直しの女(42)(モーパッサン短編集より)


椅子直しの女(42)
LA REMPAILLEUSE


———————————【42】——————————————
  
 Ce  fut  une  fois  trente  sous,  une  fois  deux
francs,  une  fois  douze  sous (elle  en  pleura  de  
peine  et  d' humiliation,  mais  l' année  avait  été
mauvaise) et  la  dernière  fois,  cinq  francs,  une
grosse  pièce  ronde,  qui  le  fit  rire  d' un  rire
content.
 

 
..———————————(訳)——————————————
  
それは、あるときは30スー、あるときは2フラン、ま
たあるときは12 スーだったりした(彼女はそれが少な
いのが辛くて恥かしくて泣きました.けれどもその年は
みいりが悪かったのです)そして最後には5フランでし
た.丸い大きな銀貨でした.それで少年をにっこりさせ
ることgはできました.満足の笑みでした.
 
    

———————————〘語句〙——————————————
               
fut:(3単単純過去) < être      
en pleura:そのことのために彼女は泣いた
   en はde cela.de sela は「その金額のことで」
      pleura は3人称単数単純過去形 <pleurer (泣く)   
de peine:辛くて  
d'humiliation:恥かしくて       
pièce:(f) 硬貨、コイン、訳には銀貨としましたが
   pièce 自体には銀貨の意味はありません.ただ
   当時流通していた5フラン硬貨が丸い大きな
   銀貨だったということらしいです.