第5教室:『ナナ』(エミール・ゾラ)『椅子直しの女』学習済み

エミール・ゾラの『ナナ』を読みながらフランス語学習をする日記です.よろしくお願いします.

語学学習日記(フランス語学習)「仏作文」(8)(スタンダードフランス語講座③より)


仏作文(8)(スタンダードフランス語講座③より) 
              
         
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  例文8

源頼朝は、鎌倉にはじめて幕府を開いた。

Yoritomo Minamoto établit pour la première fois 
le Shogounat à Kamakura.

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♦ この単純過去形というテンスは、日常の話し言葉では使われ
ません。
(日常会話では、過去のことは複合過去形で話します。) 
単純過去は多く、文学作品や、歴史などの叙述に用いられ、
完全に過去になった出来事を表します。
 しかし、新聞記事のような場合は、かなり最近の事にも、この
 単純過去形で書かれます。

♦ 単純過去形は前過去形と併用されることがあります。前過去形
は、主節で表された行為に先立つ行為を表し、多くの場合、この2
つの行為は引き続いて行われます。
     「彼は仕事を終えるとすぐに家に帰った。」
      Dès qu'il eut fini son travail,  il rentra à la maison.
   話し言葉では、主節の動詞も、従属節の動詞も複合過去形でよ
いのです。
       Dès qu'il a fini son travail,  il est rentré à la maison.

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問題A1: 

ジャンヌ・ダルクは祖国を救った。

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ゴタの答案: Jeanne d'Arc a aidé sa nation.   (自己採点4点/10点中)

正解は  : Jeanne d'Arc délivra sa patrie.


———————≪感想≫———————————————————————
        
出題前に「歴史の記述は、単純過去形を使う」旨、書いてあり
ました。これを無視した罪は重い。
次に「祖国」。調べずに、横着してnation で済ませようと
したのがよくなかった。nation (国家)と patrie (祖国)では、
少し意味がかわります。祖国は、自分と先祖が生まれた国。
「国家プラス思い」。nation ではない。

ジャンヌ・ダルクは、イギリス軍に包囲されたオルレアンを救った
わけで、この場合は、オルレアンをイギリスから解放したのだから、
aider よりも、délivrer (他)(開放する)(de から)の方がいいかも。

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問題A2: 

ある日のこと、狐はこうのとりを夕食に招いた。

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ゴタの解答: Un jour le renard a invité la cigogne à dîner.

正解   : Le Renard invita un jour la Cigogne à dîner.


—————————≪感想≫—————————————————————
                 
寓話に出て来るキツネやコウノトリは、役柄が与えられている
ので大文字にすればいいのでしょうね。それは普通のキツネで
なくしゃべるし、他人を自宅に招待するキャラなので、人間扱
いで、「キツネさん」が固有名詞みたいなものですな。

さて、ゴタは、また同じ間違いをしております。
物語は、「単純過去」で綴られる、という冒頭の説明を、
無視してしまっております。これだけで、減点4点。
固有名詞化不履行で減点1点。  (5点/10点中)

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問題A3: 

昨日三鷹に火事があった。

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ゴタの答案: Hier il y eut feu incendie en Mitaka.

正解は  :  Un incendie eut lieu à Mitaka hier.


————— ≪感想≫————————————————————————
     
そうか、解答をみて納得。Hier を先に持ってくると、
火事が毎日あって、昨日は三鷹、一昨日は紀国坂、きょうは赤坂
見附みたいな感じになるかも。
【教訓】hire は強調がない限り、目立つところには置くな!
feu かincendieかどちらか1つにしないとね。これじゃ、
火事火事があったことで、三鷹が焦土と化してしまう。
「火事」にも不定冠詞un が要りますよ!

それから【語法】市町村名の前では à を使うのだそうです。
  (白水社仏和大辞典: enの項目)
                 (自己採点3点/10点中)(3点は甘いかな)

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問題B1: 

1945年8月、日本はポツダム宣言を受諾し連合軍の前に降伏した。

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ゴタの答案: En 1945, le Japon a accepté la Déclaration de Potsudam et 
              s'était rendu à Alliées:


正解は  : En août 1945, le Japon accepta la Déclaration de Potsudam
              et capitula devant les forces alliées:


—————————≪感想≫—————————————————————
         
「降伏する」はゴタが調べた辞書では se rendre à ~
だったので、上記のような作文になりました。
連合軍は辞書ではLes Alliés でした。書き写しを間違えました。
その他 puissances allliées  も連合軍。(減点1点)
8月を入れ忘れしていました。(減点3点にしました)
単純過去を使った方が歴史記述としてはよかった(減点1点)
                 

  《解答で使われた単語》
capituler (自)降伏する

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問題B2.
 
仏教は538年に、インドから中国と朝鮮を経て日本に渡来した.

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【単語の事前チェック】
仏教:bouddhisme (m)
渡来:inportation (f)
伝来:introduction (f)
伝来する:être introduit(e),  être importé(e)
~を経て → ~を通って
 パリを経てロンドンに向かう
  se rendre à Londre via Paris
    se rendre à Londre en passant par Paris
インド:Inde (f)
中国  :Chine (f)
朝鮮  :Corée (f)
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生徒ゴタぴょんの答案:
Le bouddhisme a été introduit en 538 au Japon via
Chine et Corée.

正解は:
Le bouddhisme fut introduit au Japon en 538, venant
de Inde par la Chine et la Corée.                                       

———————≪感想≫——————————————

そうだった、歴史記述には、単純過去が使われるのでした.
au Japon とen 538 の語順も気になるが、文法書では重要な
語が後の傾向があるとなっているが、538年がキーワード
なのでau Japon en 538がいいようです(逆でもおまけで正解).
  (自己採点:単純過去違反   -2点
              :語順違反おまけで減点なし
       :国名冠詞着用違反  -2点
        最終得点:    6点/10点中)
  
  être の単純過去をここで復習:
je    fus [フュ]        n.   fûmes [フューム]
tu    fus [フュ]        v.   fûtes [フュット]
il    fut [フュ]        ils   furent [フュール]